全国青年印染経営研究会

印染の技法・技術の紹介

印染の染色方法の主な種類 ・ 
印染製品別の染色方法と特徴 ・ 防染法と直接法 ・ 染色技法の違いによる製品の特徴 ・ 染料



印染の染色方法の主な種類


反応染め

現在の木綿染では、一番一般的な方法です。
元々は、ドイツで考案された方法で、昭和40年代頃から それまで主流の硫化染から 多くの染工場がこの反応染を取り入れています。 特徴は、生地の風合いを残したまま染色することが可能で、技法も糊置き引き染めからスクリーン捺染まで幅広く対応できます。  生地のセルロースという生成分に直接反応して染色するため洗濯も可能で、木綿染めでは現在では一番丈夫な染めとされています。 生地の無地染、衣料品、袢天、のれん・・・など色々な物が染められています。

顔料染め

顔料は、塗料、印刷インク、化粧品、絵の具などと同じもので、染色する生地に直接作用する性質はありません。 そのため、生地の隙間に色が絡み付いているのと同じなため、摩擦により剥がれ落ちるため洗濯には向いていません。 しかし、日光堅牢度(日焼けしにくい)が良いため、屋外に使用する 旗、のぼり、幕などに使用されます。 また、Tシャツや小物類の印刷にも多く使われますが、PL法以降は、着衣として使用される製品には肌に触れる部分への使用は避けるようになりました。ただし、浴衣等に使用することのできる物もあります。

一般に、よく顔料染がプリントと呼ばれますが、プリントとは技法であって顔料染を指すものではありません。 また、プリントの方法でも顔料を使用しない本染は可能なのです。

硫化染め

アミノフェノールなどの芳香族化合物を硫黄、または硫黄と硫化ナトリウムなどで加熱、溶解して作られる化学染料を使用して染める方法です。 藍染などと同様に、染液から出したあと 空気に触れて酸化して発色する性質を持っています。 藍染等が、染色に時間がかかること、色落ちが激しいことに対応してこの染料に変りましたが、反応染が一般的になってからは一部の製品に限定されているようです。 生地の無地染、消防袢天、作業袢天、日本手拭、帆前掛けなどが現在でも染められています。

藍染め

タデ科の1年草(東南アジア原産)を使用した建藍がよく知られていますが、現在では藍の含有量の多いマメ科のインド藍なども多く使われています。現在では、合成染料の人工藍もあり、濃度を出すために色々配合いているのが一般的です。 藍染は、収穫した蓼藍の葉を繊維発酵させ貯蔵する“すくも法”が知られてからは、藍甕を地中に埋めて火を入れて温度管理し 季節を問わず藍の染色が可能になりました。しかし、現在では産地の徳島県でも外国産、人工藍におされて生産量が少なくなり、すくも藍は大変高価なものとなってしまいました。